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Amazon が、これまで AWS の内部だけで使ってきた自社製AIチップの Trainium を、外部の企業にも販売する可能性を示しました。AIチップ市場で独走する Nvidia に、正面から挑もうとする動きだなと思います。
何が起きたのか
Amazon は、自社で設計したAIチップの Trainium を、これまで AWS(クラウドサービス)の内部でしか使ってきませんでした。今回 AWS 幹部の Doron Aronson 氏が、過去には直接のチップ販売を断ってきたけれど、今後は サードパーティにラック単位で販売する可能性はかなりある、と述べていて、方針転換の可能性を示しました。現行の Trainium も、1年以上先に出る次世代の Trainium4 も、どちらも容量がほぼ瞬時に売り切れるほど需要が強いそうです。
背景
AIの学習には大量の専用チップが必要で、その市場は長らく Nvidia がほぼ独占してきました。Andy Jassy CEO は4月の株主書簡で、もし Amazon のチップ事業を独立した会社として外部に売れば 年間実行レートで約500億ドル規模になる という見通しを示しました。これは Intel の年間売上に匹敵 する規模です。ただ、Nvidia の年間実行ベースの売上は 3,260億ドル に達していて、差はまだ大きいです。チップを製造する TSMC では、Nvidia が最近 Apple を抜いて最大の顧客になったそうです。クラウド最大手の Amazon が自前のチップを外販すれば、Nvidia 一強だったAIチップ市場に競争が生まれるかもしれないなと思います。
用語ミニ解説
- Trainium:Amazon が自社で設計したAI学習用のチップです。Nvidia の GPU に対抗する位置づけで、これまでは AWS の内部で使われてきました。
- GPU / AIチップ:AIの学習や推論を高速に処理する半導体です。Nvidia 製の GPU が事実上の標準になっています。
- TSMC:台湾の半導体の受託製造大手です。Nvidia や Apple、Amazon など各社のチップを製造しています。
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